「Life Flow」:小さなホームオフィスが生み出す新たな生活空間

レイ・ツァイとジミー・コーによるユニークなデザイン

UrBesignのデザインチーム、レイ・ツァイとジミー・コーが手がけた「Life Flow」は、新生児を持つ夫婦のためのホームオフィスと住居空間のバランスを追求したプロジェクトである。このデザインは、空間の有効活用と、時間や人々のインタラクションのバランスを重視している。

「Life Flow」の特徴は、現在の所有者である新生児を持つ夫婦の機能性を最優先しつつ、将来の所有者が容易に変更できる設計になっていることだ。中央に設置された会議テーブルを囲むように、他の機能エリアが配置されている。流れるようなラインとスライディングドアを壁とすることで、家族が他のプライベートスペースを自由に使用しながらも、仕事を続けることが可能となっている。

壁を最小限のキャビネットとオープンシェルフに置き換えることで、全体的に光が入りやすくなっている。スライディングドアはプライベートスペースを区切るだけでなく、開放することで中央のオフィススペースをほぼ連続的なリング状にすることができる。オープンキャビネットや分離壁は、黒い金属のアウトラインで強調され、周囲とのコントラストを生み出している。さまざまなタイプとグレードの石や木の床材が使用され、空間の機能性を強調している。

このアパートメントは、室内が122m2、小さな屋外バルコニーが10m2を含む。レイアウトは、ベッドルーム1室、リビングルーム1室、会議室1室、キッチン1室、フルバス1室、ハーフバス1室から成る。

このプロジェクトの課題は、4つのベッドルームスペースを、新生児を持つ夫婦のための小さなオフィス/ホームオフィスと生活空間に変えることだった。また、公共エリアとプライベートエリアのバランス、そしてその両者の流動性を見つけることも大きな課題だった。

「Life Flow」は、中央の会議エリアを囲むようにプライベートスペースが配置されている。プライベートスペースはプライバシーのためにパーティションで区切ることも、開放して中央のワークスペースを半連続的なリング状にすることも可能だ。最小限のスタイリッシュな要素を使用することで、クリーンで流れるようなラインを作り出し、さまざまな石、タイル、木の床材が公共スペースとプライベートスペースを明確に区別している。自然光が三方から入り、開放的なデザインが全体の流れを作り出している。

このデザインは、2020年にA'インテリアスペース、リテール&エキシビションデザイン賞のブロンズを受賞した。この賞は、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、強力な技術力と創造力を発揮し、生活の質を向上させ、世界をより良い場所にする優れたデザインに授与される。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Rae Tsai, Jimmy Ko
画像クレジット: #1: Photographer MD PURSUIT, 2019. #2: Photographer MD PURSUIT, 2019. #3: Photographer MD PURSUIT, 2019. #4: Photographer MD PURSUIT, 2019. #5: Photographer MD PURSUIT, 2019.
プロジェクトチームのメンバー: Chief Designer : Rae Tsai , CEO : Jimmy Ko
プロジェクト名: Flow
プロジェクトのクライアント: Rae Tsai, Jimmy Ko


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